2020.10.18ブログ

わらべうたから知る日本語のパターン


新米の美味しい季節になりました🌾





食卓に上がる白米になるまでの工程を知らない都会の子どもたちは沢山います









籾殻をむく作業に、こんなわらべうたがあります





♪もみすりおかた  もみがなけりゃかしましょう  もみゃまだござる  うすにさんじょう みにさんじょう  すってすってすりこがせ





籾をむいている人VS籾をもっとわけてあげようという人  の会話がうたになっています





これを5歳ぐらいのもう日本語がかなり板についてきた年齢の子に歌って聞かせると、まだこの歌がうろ覚えの頃





♪もみすりおかた もみがなければかしましょう‥





と歌うことがあります





なけりゃ→なければ





だということがもう分かっているのですね!自然と標準語に変換していました





ここは、こうは歌わなかったけれど、ここもこういうことですよね?  ♪‥もみゃ→もみは









これって、例えば英語で言ったら





it's→it is  みたいな?





元は it is だけれど、その短縮形は it's になるって英語圏の子どもは理屈じゃなくて〝音〟としてなんとなく自然とわかると思うんです





各国にわらべうたはあると思いますが、その国の言語=母国語のパターンがギューっと詰まっています♪





生まれ育った国のわらべうたからスタートすることが理想と考えたハンガリーが生んだコダーイの音楽教育のメソード✨





母国語そのもの、リズムも抑揚もフレージングも🎶





言葉から音楽の節に合わせていく‥言葉も覚え、その国の風土、文化に合っている歌詞は、命の伝承であり、自分が自分であることを深く愛していくこと、自己肯定につながっていくことにもなると思います





わらべうたは、そのメロディーも繰り返しなので、音感もしっかり育てます





音域も狭く、音が決まっていて繰り返しでできている反復練習こそ訓練に最適で(カノン、クオドリベ、オスティナートなどもやり易く、発展・応用がきく)音楽教育の初期によく使われるのはその為です





音楽の基礎能力、母国語、人としての〝根っこ〟を作ってくれる子どもの身丈に合ったとても素晴らしいメソード





わらべうたから始める〝コダーイメソード〟は、目には見えないけれど、沢山の宝物が潜んでいます😊





そう!





大事なものは目には見えないんだよ!と星の王子さまでも言っていましたものね✨


















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