昔、図書館で
「下手でもいい、ピアノの好きな子どもを」
というタイトルの本があって、目を奪われたことがあった
下手だったら楽しくないじゃん?と思われますか?
指導者としたら、弾けるようにさせてあげたい、出来ることなら上手に!って思うものです
親御さんもそう思われますよね?
でもこの上手に!ばかりに気をとられると、習う方としましたら
楽しい🎵と思う余裕もなくなってしまって、ただひたすら上達することだけを考えて
一番大切な〝楽しむ〟ということを置き去りにしてしまうことになりかねないかもです💧
発表会後、生徒さんや保護者の方に〝印象に残った演奏などありますか?〟と聞きます
誰の演奏が上手だった?ではありません
心に残った演奏は?です
よく弾けている上手な演奏と、聴いている人の心を打つ感動する演奏は、似て異なるものです
その人が何を思って何を感じて演奏しているのか?聴いている人に何を届けたくて演奏しているのか?
奏者側にこれがないと、人の心の中に入っていくことはできません

今日の朝刊に見つけました
書道家の 武田双雲 がいかにして書道家になったか?
3歳から書道家であるお母様に書道を習われたそうです
幼少期〜小学生までは、〝字の面白さに気づく〟これが原点とありました
ご両親からは、一度として〝賞をとりなさいと言われたり、成績を他人と比べられたことはない〟そうです
〝自分の字を書く〟ことだけに没頭していた
社会に出て、メモまでも毛筆で書いていたら、周りの人に字の上手さを褒められ、それが嬉しくて、更に書き、気付いたら仕事になっていた‥と
素敵💓
弟さんも雅号〝双龍〟で、書道家なのですね!
これは凄いことですよ!お2人のお子さんともお母様と同じ道って、お母様の教育がホンモノの証拠✨✨
話がそれた様に聞こえるかもしれませんが、〝芸術〟と言われるものは、全て〝その人なり〟が直球で出ていることが最高傑作なのだと思います
上手い下手ではありません
自分の思いを出す為だけに一生懸命やっていたら、自己表現の極みに至る
上手になる筈です、夢中で楽しんで自分磨きしているのですから!
「あなたは何を伝えたいの?」
上手な演奏ではなくて、人さまは、そこを聴きたい!と思って聴いています
それを忘れないピアノ指導者でいたいです❗️
今朝の武田双雲の記事に改めて思ったことでした
😊