ギロックのウィンナーワルツを弾いている生徒さん
ワルツは知っていてもウィンナーの意味は知らないということで
〝ウインナーを食べるダンスパーティーのこと?〟😅
いや、まさかねぇ
〝ウィーンの という意味よ〟と言ったら、「ウィーン」そのものを知らない‥とのことでした
まぁ、そうですよね、他国ですから
オーストリアの首都で、音楽の都と言われていること
芸術的にも文化的にも名高い同市は、モーツァルト、ベートーベン、なども住んだ土地、活躍した場であること
神童モーツァルトが初めて演奏をしたと言われる、名門ハプスブルク家、シェーンブルン宮殿もあること
そんな異国ウィーンでのワルツ、少しはイメージが湧いただろうか‥
2拍目が少し早めにずらすように演奏され、独特の流動感を生んでいるのが、ワルツの特徴だ
一説には、2拍目の時に、女性を回すのに時間を少し長く欲しいから‥というのもあり、回りながら踊る様子が伺える
はてさて、曲の構成はどんな感じか?とみていきまして、同じところが出てきたねぇと言ったら、〝ここの音が違う!〟と、生徒さん発見しました
△の音☟
よく気がついたわねぇ
出だしが ド だったところ、2回目は シ になっています
いい発見をしてくれたので、すかさず、聞いてみました
〝これは、何でだと思う?〟
‥‥⁇
ソドミ VS ソシミ
1音しか違わないのに、明らかにハーモニー感が違う
前者は明るくて、後者は暗い
夜が更けてきたのかな…
パーティーの始まりは夕暮れ時から…徐々に暗くなってきた
大昔、ウィーンに旅行に行った時、丁度今頃だったが、日の入りが遅く、いつまでも明るかった
昼が長いということは、活動できる時間が長いということ
人々は、ディナーの後も帰らず、お酒を嗜み、やがて踊り出す🎶
ゆっくりゆっくり夜が進んでいくのを楽しむ‥
そんな文化がありました
ソドミは、まだ陽を感じる音
ソシミは、陽が翳りゆく色 を音に感じます
そして、この小節の和音にも注目⇧
ハ長調の属7のハーモニーから、主和音のソドミに最初と同じようにしたら、折角夜が更けていく様を楽しんでいたところを引き戻されてしまう様な
雰囲気台無しじゃん😓になってしまう感が笑
ソドミは、現実的
ソシミは、ちょっと幻想的
属7のソシファ〜 ふわ〜 の空気に乗って、主題のソシミレ〜 と繋げた
ほら、最初のソシが同音ですね!
このハーモニーのままなので、時間経過がスムーズに感じられるのだと思います
あ〜‥‥そういうこと⁈ と生徒ちゃんが‥わかってくれたのかな?
音を変えた作曲者の意図‥想像でしかないけれど、想像することがとても大事
題名から、国の文化から、作曲家の時代から、曲の構成から‥あらゆる角度から、この曲の表現に繋がっていく
生徒さんとのレッスンは、音のないレッスンも沢山ある‥
楽譜を見て考える、想像する時間‥も大切なレッスン時間
今日は暑くなるそうです☀️
アパガンサスが咲き始め、紫陽花の水色といい、清涼感が