生徒さんの奏でる音を聴いて思うこと
特に教えた訳ではなくても綺麗な音で弾く子がいれば
引っ叩くように音を出す子もいる
後者は、どうしても私の耳が受け付けなく、〝ピアノさんが痛いって。なでるように弾いてあげて〟と言ったりする
それでも、また1週間経てば、忘れてしまって、同じようなタッチに戻ってしまう
それで、最近自分なりに伝える言葉を考えた
〝○○ちゃんが今できる一番心地いい音で弾いてみて〟
これは大当たりだった
綺麗な音で弾いて 優しい音で弾いて 美しい音で…とかより、一発で音が変わったのである
タッチの仕方、指の形、身体の使い方…のテクニックの問題がないとは言わない
でも、テクニック以上に、〝いい音を出そう〟という意識がなかったら、そもそもいい音は出ようがないのです
ー想いは楽器に移るー
こんな風に弾きたい!という想いを楽器に移すのが演奏ですが、その想いこそが元だということです
大昔、自分が音大生だった時、リコーダーの授業の中で受けた衝撃的な先生の言葉がある
ピアノや声楽の練習が忙しくて、どの学生もリコーダーの練習はして来ず、毎回惨憺たるでき😓
ある日、一向に練習して来ない学生たちに、先生は遂にお怒りになられた💢
「君たち、そんな下手な音を聴いていると、耳が悪くなるぞ!いい音も悪い音も慣れてしまうのだ。汚い音を許すな」
これは、どの学生にもズキューン💘心に響いた
それからというもの、みんな一気に練習してきて、授業はピリリっとしまり
リコーダーの美しい音色が毎回響き続けたのは言うまでもない🎶~
〝音〟に対する美意識の高さ、普段から〝耳〟の良さをつくる意欲の大切さ
先生の教育の情熱が、私たち学生に届いたそれはそれは素晴らしく充実した授業となったのでした✨
同時に、指導者の言葉選び…めちゃくちゃ大事だと、私はこの時、深くいたく知った
そして、もう一つ大切なことを教えていただいた
耳は慣れるのだ
良くも悪くもなってしまう‥ある意味、習慣は怖いですね
自分の奏でる音、いつも聴いている身近な音、いい加減な音を出してはならないのだ
〝心地よい音が好きな耳〟になろう
心がけてつくっていくものなのだ‥と
あの時〝音に対する美意識〟を教えていただいた様に
指導者になった自分も
〝いい音を求める耳をもった生徒さん〟を育てていこう❣️
今年、第1回目のこんなコンクールが開催されるそうだ
コンクール色々ありますね、そして、近年とても増えましたね
コンクールに参加される教室の生徒さんもいらして、そろそろ本腰入れていかないと‥と思うこの頃です
いい音‥これを目指して頑張ります❗️