あるピアニストのレクチャーコンサートで、ピアニストが言っていたこの言葉
〝ピアノは鳴った音を変える事はできない楽器ですよね、例えば、バイオリンやフルート、声楽は一音を大きくしたり小さくしたりできます。ピアノはできないから、次の音でなめらかに聴こえる様にするしかないのです〟
弦楽器、管楽器、歌は一音でできるディナーミクを、ピアノでは繋がって聞こえる様に、一音一音で音量を作っていかなければならない、というお話でした
子どものレッスンをしていて思う事は、テクニックのなさもあるのだろうけれど
一本調子に聞こえる、あるいは拍でメロディをとらえている(拍で手首が揺れている)と思うこと
今日はバッハインベンション8番を弾いてきた生徒さん
問題なく弾いている、でも、音に躍動感がない
うたいかた、表現力‥の問題だけれど、もっと具体的に生徒さんに伝える必要を感じる
〝同じ音の大きさで全部弾くと、例え音が切れてなくてもレガートには聞こえないのよ〟
レガートは音を切らない、つなげること‥だと単純に思っている生徒さんが多いですからね
なめらかに聴こえるようにはどうしたらいいのか?
楽譜に書いてあるcrescendoは、大抵の生徒さんが付けることができる
でも書いてないけど、書いてないところにも
< > は微妙につけるのよ!
例えば、音の高さに比例して音にボリュームをつける‥音がどこに向かっているのか聴き手にわかる様に音量に変化をつける
全部同じ音の大きさで弾かないこと! ←ここです!
どこまでが1つのまとまりなのか、どこに頂点をもっていくのか‥それがヒントだよ
生徒さんのピアノ、みるみるじゃないか、きくきく(聞く)変わってきました💮
生き生き、音に生命が宿ってきました🎶
文頭のピアニストさんのお話には続きがありまして
〝弦楽器や管楽器の方とアンサンブルしたり、声楽の伴奏したりする機会が沢山ありますが、とてもそれがいい勉強になります。レガートに聴こえる様にするには、ああやって音に変化をつけるんだなとヒントをもらうんです〟と‥
なるほど、流石でいらっしゃいます
弦楽器の様に管楽器の様に、歌う様に、ピアノにうたわせる🎹✨
ピアノのレガート奏法の仕方‥小さい生徒さんにも、からさわマジック✨で伝えていきます😊