2020.01.09ピアノ

阪田知樹トークコンサート🎹🎤

 

今日は今をときめく若手ピアニスト

阪田知樹氏のトークコンサートに出掛けてきました🎹🎤

 

世界五代コンクールの1つヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて19歳の時に入賞

これは最年少の快挙✨

 

2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ハンガリー・ブダペスト)第1位、併せて6つの特別賞受賞

83年の伝統を誇る当コンクール史上、アジア人男性ピアニスト初優勝の快挙✨

 

これはほんの一部で、書ききれないほど名だたるコンクールで優秀な成績をおさめられている

 

実は、彼が高校三年生時の奏楽堂での藝高公開試験を聴いていた

その時、私は度肝を抜かれた

強烈な印象が残っている

彼の演奏は‥只者じゃない

そして、それを感じたのは私だけではなく、会場中の観客が感じていたのは明らかだった

彼の演奏が終わるや否や歓声ともため息とも言えないザワザワが起こったのである

 

 

あれから10年ぐらいの月日を経て、藝大からドイツハノーファーに留学、更に熟成された演奏を聴かせていただける事、その上、色々な質問にお答えしてくださるという生のお声が聞けるコンサートと知り、迷わず申し込んで楽しみに出掛けたのでした

 

今日のプログラムは

モーツァルトソナタ第5番ト長調

シューマン交響的練習曲op.13

の二曲でした

 

モーツァルトの繊細で美しい音、シューマンの重厚で深い音、テクニックは勿論、見事な表現で会場中が阪田知樹氏一色でした✨

 

その後、質疑応答🎤

どんな質問にも大変丁寧に細かくお応えくださって、彼のフレンドリーな人間性に触れられたようでとても温かい気持ちになりました

藝高時代のエピソードから始まり、留学への経緯、普段の勉強法からご趣味などなど盛り沢山の内容でした

藝高生や保護者の方々、皆さん憧れのピアニストでいらっしゃるから、聞きたいこと、知りたいことが絶えない訳です😊

改めて、近距離で聴けるトーク付きコンサートは貴重でこの様な機会をつくってくださって本当に有難いと思いました

 

 

 

どれも大変興味深く聞かせていただきましたが、中で印象に残ったこと

✨演奏で一番心がけていることは、美しさ

✨ピアノで一番難しいのはレガート

打楽器であるピアノの音が弦楽器の様にレガートに聴こえるにはどうしたらいいのか、他の楽器から学ぶ

✨複数曲を並行して練習する場合、仕上がり度の高い曲から練習したいのは山々だが、それではいつまで経っても出来上がってない曲が仕上がらないからあえて完成度の低い曲から練習する

✨ピアノはいくらでも弾けてしまう楽器で、気付くと平気で14時間ぐらい弾いてしまう

が、身体を壊しては練習ができないので、やり過ぎない様、時間を見て(例えば1時間弾いたら休むなど)休憩をとることにしている

健康で一番気をかけていることは睡眠

✨留学して感じたことは、言語と音楽の繋がり

その国の言語がその国の音楽に反映されているように感じた

✨留学を決めるのは、国からというのもあるだろうけれど、誰につくか?どの先生につくか?から決めることもいい

✨英語は万国共通なので、英語はしっかり勉強しておくべき

✨新曲に取り組む時は、版の違う楽譜を必ず3冊購入して、色々な解釈を学ぶ

✨藝高時代、室内楽など色々な楽器とアンサンブルできた環境にいたのが恵まれていた

その経験が今の演奏にとても生かされている

✨人との出会い、縁で人生は動く

✨ご両親は音楽家ではないが、やりたいことは一生懸命やりなさいという教育だった

勉強にかけることに惜しみなく注いでくれた

 

 

そして、トークの隅々に感じたことは、大変な勉強家でいらっしゃるということ

読書がご趣味のひとつだそうで、ありとあらゆる研究、調べ物に常に奔走されていらっしゃる様でした

 

 

それだからでしょう

ピアニストの枠を超えた音楽家という演奏を感じました

これから益々研鑽を積まれて〝芸術家〟の域に達せられそうな予感‥

とにかくビッグな印象をもちました

 

大変贅沢な時間をありがとうございました

音楽に演奏に企画に感謝✨

 

 

 

 

 

 
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