三連休の最後の日は珍しい音楽時代劇「佐那と龍馬」を観に行きました
いわゆる和オペラみたいな感じです
当教室の声楽講師、萌加先生が佐那役として出演、主演でした
実は、萌加先生はこの公演の為に2年も前から舞台に必要な剣術の稽古に通っていました
歌手なので歌ってさえいればいいという甘いものではなく、役を演じる訳ですから、その人になり切らなければ務まらない‥‥当たり前のことですが、剣術というやったことのない世界ですから、大変な挑戦だったと思います
この2年間、様々な本番と色々なレッスンの合間を縫う様に、佐那の歌、台詞、立ち居振る舞い、剣術‥とそれはそれは沢山の時間をかけて稽古に通っていました
(でも歌でも台詞でも殺陣でも剣術でも立ち居振る舞いでも‥表現というくくりでは同じ、結局は表現者は何でもできないといけないんですよね、専門はひとつしかもてませんが、役者となると色々やらなきゃならない訳です)
電車で車であっちこっち、1日に何ヶ所も掛け持ちで動いていました
まぁ、私たちの仕事はそういうところがつきものですが…
なんとこの音楽時代劇の作曲・ピアノを担当された松尾賢志郎氏は5年もの月日を経ての作品だそうです😱
なんでも初演は大変なのですよね
出演者以上に、監督、脚本家、演出家の方々は試行錯誤されながら、今日という本番を迎えられたことでしょう
今日の舞台をつくられたメンバー全員、色々な仕事を掛け持ちで同時進行することはしょっちゅうで、タイムスケジュールはダブルブッキングしないよう、あと一番怖いのは仕事のやり忘れのないよう期日に間に合うよう神経を使って生活されていたことでしょう
いわゆる自由業は仕事がひとつではないですから、日々調整しながら生活していらしたのです
さてさて、キャストは歌手、俳優、北辰一刀流玄武館の師範や門下生の方々で、その格分野の力の結集をひとつの舞台に表現された様な、とても見応えのある贅沢で面白い内容でした

舞台の形がこれまた面白い
音楽は、ピアノ伴奏による書き下ろしの声楽曲でしたが、観客席から見下ろす感じで舞台が良く見えました
ピアノと太鼓と指揮者が凹みのお箱の中にスッポリ収まっています🎹
オーケストラボックスのミニバージョンみたい😊
ストーリーは千葉佐那と坂本龍馬の出会いと別れがメインテーマでしたが、その中で龍馬の「男でも女でも関係ないぜよ」の台詞が印象に残りました
龍馬の人としての厚み、深さ、生き様がこの一節に物語られている様で
佐那もこの龍馬の爽やかさに本当の強さを感じ、その気持ちこそが恋心に繋がっていく‥
そうだよね、人を好きになるって尊敬から始まる、その人の素敵なところを見つけて感銘するから好きになるんだものね‥なんて佐那21歳、龍馬22歳の若く切ない気持ちに、ほんの少しふわっと触れた思いだった
龍馬の男気と佐那のしなやかで逞しく生き抜いた姿を史上に基づき、音楽時代劇という分かりやすく美しい形で再現してくださったこの公演に感動と共に感謝の気持ちでいっぱいになりました
本日昼、夜の二回公演でしたが、もっと沢山の方々に観ていただけるよう、また何らかの機会に再演していただけたらと思いました
外国の方にも是非観ていただきたいなぁ

ひとまず、ひとつの舞台に長く関わって完成にこぎつけてくださった関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます
そして心底お疲れさまでございました